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椅子張り職人 K・K

仕事内容

生地のはがしや、張りの下ごしらえから、実際に布や革を張り直す、張りの作業をメインに担当。
最近ではミシンを使った縫製にも挑戦しはじめています。
その他、朝の工場清掃やお客様先への納品なども新人の仕事です。

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  • 人生グラフ
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インタビュー

インタビュー

お客様の“想い”がつまった椅子に、
ふたたび命を吹き込む職人になる――。
将来の独立を目指し、奮闘中!

椅子張り職人2年目K・K

入社年月
平成27年4月
前職
新卒入社
出身地
北海道
出身校
長野県上松技術専門校
趣味
地元想像
座右の銘
今度は無い
インタビュー
現在のお仕事内容を教えてください。
椅子張り職人として、個人のお客様のダイニングチェアの修理を行っています。主な作業としては、生地の“はがし”や、張りの下準備(“下ごしらえ”と呼んでいます)、そして生地を張る“張り”の工程などになります。
その他、お客様宅への納品なども任されています。
なるほど。そもそも入社のキッカケは何だったんですか?
もともとは江戸指物(タンスや机などの木工家具)の職人になりたくて、長野で木工の職業訓練校に通っていました。そこで家具作りを学ぶ中でだんだん修理に興味が湧いてきて、中でも椅子張りをやってみたいと思うようになったのがキッカケです。
なぜ修理に惹かれたんですか?
使い手の想いがこもった家具を新たに蘇らせることに魅力を感じたからです。
使えなくなった家具や、修理の必要な家具が捨てられずに済み、また使ってもらって、人に喜んでもらえることが素晴らしいことだと思ったからです。
もちろん新しいものを作るのも面白いのですが、そういった使い手の想いに応えていく魅力が修理にあると思い、椅子張り修理の職人を目指すことに決めたんです。
確かにそうですね。AZUMAを選んだ理由は?
将来は職人として独立したいと思っているからです。就職活動では別の会社も受けたんですが、その時、将来の独立について話したところ、「そういうことなら良い会社があるよ」と、AZUMAを紹介してもらったんです。

“張り”の難しさを痛感する日々。手が覚えるまでひたすら努力した!

インタビュー
入社後のことを教えてください。
最初は修理する椅子の生地をはがしていく“はがし”の作業から任されました。
作業を通して、椅子の中身がどうなっているかもよく学べました。あとは“下ごしらえ”もすぐにやらせてもらえました。…でも“張り”の工程はしばらく先輩の見学をしていました。
張りはやっぱり難しいんですか?
難しいです。例えば最初の頃は“平織”といって、縦・横の目がはっきりした生地を張ることが多いんですけど、その目を綺麗にそろえるのが難しいです。生地を張りつける時のチカラの加減がうまくいかないと、左右どちらかにズレてしまうんです…。
手に覚えさせるまでは、ひたすら練習が必要でした。
難しそうですね。最初にお客様の椅子に張った時はどうでしたか?
任された時は嬉しかったですけど、実際に作業している時は、正直お客様のことを考える余裕はなかったです(笑)当然時間もかかったし、ただひたすら「綺麗に仕上げないと!」と思っていました。
検品は一回で通りましたか?
いいえ!全然通りませんでした。その時は4脚1組のダイニングチェアだったんですが、1脚に3、4時間近くかかって…。全部仕上げるのに丸2日かそれ以上かかりました。でも、最初の案件だからこそ、先輩も厳しく指導してくれたんだと思います。

故郷北海道で独立した自分を思い描き、腕を磨く!

インタビュー
ダイニングチェア以外では、どんな椅子の修理をされていますか?
基本的にはダイニングチェアが多いですが、背もたれが付いているものや、“はまり込み”といって、座る面を木枠にスッポリはめ込んだ椅子も担当しています。ソファの張りなどは難しいのでまだ担当していません。
なるほど。徐々に仕事の幅を増やしているんですね!新たに担当し始めた作業などはありますか?
最近では徐々にミシンを使う作業も増えてきました。終業後は工場を自由に使えるので、そこで自主練にも取り組んでいます。
分からないことを先輩に聞いて、残ってやってみる――。出来上がったものを翌日先輩に見てもらう、というようなサイクルで練習しています。
自主練ですか…。大変ですね。頑張れるモチベーションは何ですか?
色々あるんですけど、やっぱり職人として独立したいからです。くじけたら終わりだと思うし、独立した後の自分を想像するとモチベーションが上がります!
自分の将来像を描いて頑張ってるんですね!そもそも独立したいのはなぜですか?
自分の好きなようにやってみたいというのが理由のひとつ。あとは地元北海道が恋しいのもあります。気付いたら北海道のことを考えていますから(笑)
地元が大好きなんですね(笑)それでは最後に一言メッセージをお願いします!
椅子張り職人はお客様の思い入れのある椅子を直し、そして喜んでもらえるとても気持ちの良い仕事だと思います。地道な努力も必要ですが、へこたれず一緒に頑張っていきましょう!
休日の過ごし方

休日の過ごし方

地元を思い出しながら、だらだらして過ごしています・・・

人生グラフ

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    2011年~2013年
    地元の北海道の高校へ進学。3年の夏まで部活に明け暮れる。

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    2013年
    高校3年の秋。興味のある家具職人になる為の道を探る。長野県の職業訓練校を見つける。

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    2014年
    職業訓練校へ入校。木製家具製作を1年間学ぶ。家具の修理に興味を持ち、椅子張りを知る。

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    2015年
    初就職。社会人1年目。椅子張り職人1年目。最初は仕事も生活も慣れず、ただただがむしゃらに頑張りました。

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    2016年
    椅子張り職人2年目。仕事にも慣れ、出来ることの幅が広がってくる。後輩が入り、指導もしながら日々精進。

一日の流れ

  • 一日の流れ

    出社・清掃
    出社したら、まず工場内を清掃します。

  • 一日の流れ

    朝礼
    その日の連絡事項や、入出荷の確認を全員で行います。

  • 一日の流れ

    椅子の写真撮影
    お客様からお預かりした椅子の、張り替え前と後の写真を撮ります。どちらもキレイに撮ることを心がけます。

  • 一日の流れ

    納品
    先輩が仕上げたソファなどを、お客様のお宅へ直接納品にお伺いします。
    椅子を汚したり、椅子で壁などをキズつけないように気を付けます。

  • 一日の流れ

    昼食
    社員全員で昼食です。疲れている時は昼寝をします。

  • 一日の流れ

    ダイニングチェアのはがし
    元の仕上がりを確認しながら、底張り→布(革など)→ウレタンの順にはがしていきます。

  • 一日の流れ

    ダイニングチェアの下拵え
    はがしたウレタンの厚みや構成を確かめ、お客様のお好みの硬さに合わせて進め、布を張る前の状態にします。
    下拵えのキレイさで、仕上がりのキレイさが決まります。

  • 一日の流れ

    ダイニングチェアの張り
    張り替え前の張り方を参考にしながら、本体(木部など)とのすき間が開かないように注意しながら張ります。
    底張りまで張り、先輩方2名の検品が通って仕上がります。

  • 一日の流れ

    自主練
    まだ仕事で任せてもらえない事を、仕事終わりに工場に残って練習します。

  • 一日の流れ

    退社
    翌日に良いスタートができるように、気持ちよく退社します。

一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ 一日の流れ