ソファ張り替え
O11699 W邸

和歌山県田辺市　W邸(個人宅)

１．張り替えの仕上がりに関するご感想

100点ではないです。99点くらい。

ただし私が依頼したソファはAZUMA様が正しく分類してくれたとおり、「変形ソファ」でした。「YAMAHA」の名を冠していないROLFBENTZには存在しないデザインです。従ってこのソファの表地を貼るためには、3次元物体の表面を2次元、しかも平面の組み合わせとして展開図を作成する必要があります。YAMAHAの技術にはAZUMA様はほんの少し及んでいませんでした。でもたぶん100歩に対して99歩。もちろん一方ROLFBENTZの技術には完璧に達していると思います。

具体的に言いますと、背もたれの端っこの処理。オリジナルのヤマハの場合、まっすぐに立っていました。これは立体裁断という幾何学上の問題かと思います。クッションの詰め具合もありますが。

もう一つ、このソファは3つの部材からなっていますが、オリジナルではそれらの接合部は完璧に同じ形で、ほぼ平面でした。したがってこの3つを合わせると、まさに一つのソファになりました。その一体感はAZUMA様の加工では・・・ほぼ完璧でしたが、全く完璧とまではいっていませんでした。具体的には、背もたれの接合部の高さが左右で微妙に違うとか、座面下部の突き合わせに隙間ができるとか。ただし他のROLFBENTZのソファならこんな難しさはないはずです。

２．張り替えを注文するまでの不安

私はこのソファを本当に気に入っていました。そして、ヤマハが家具製作から撤退した今となっては、このソファを買い換えることが不可能となっていることも知っていました。ですから、もしも張替えが失敗したら私はこのソファを永遠に失うことになるので、私にとっては後戻りできない決断でした。従いまして、AZUMA様がどれだけ実績をお持ちでも、ぬぐいされない不安はありました。

３．弊社担当者の接客態度

おおむね完璧でした。ただひとつだけ。ウレタン１センチを追加するということは、後になってしか教えていただけませんでした。AZUMA様と私の間では、座り心地、という、実に意見交換のしにくいテーマについて、相当議論を交わしてきましたので、この追加については当然、「あらかじめ」お話ししていただけると思っていました。

ただしまさに「結果オーライ♪」で、AZUMA様からあらかじめ指摘していただいていた、三つのソファの結合部に座ったときの沈み込み(不等沈下といってもいいです）は、たぶんこのウレタンの追加によって、「全くなくなりました」。こういったことは、でも、クライアントの判断力を信用して、あらかじめ話して欲しかったです。
・・・信用できなかったとは思いますが．．．(ー_ー;)

４．その他、お気づきになられた点

ウレタンと綿の追加については当初の見積もりには入っていませんでしたのでAZUMA様が飲んでしまわれたのだろうと思いますが、私は現場監督を業務としていた関係上、工事の進捗に伴って思わぬ経費の増加が発生することは知っていましたので、遠慮なく言っていただければよかったと思っています。
たとえば土を４ｍ掘って地下室を作る計画が、２ｍ掘った時点で思い切り硬い岩盤に達したとか．．．。

・・・ただし倍ほどの値段にならない限り(^_^;)

O11699 W邸の皆さま大変お世話になりました。
ホームページ掲載にご快諾頂き感謝申し上げます。

前のページに戻る

実例一覧ページへ実例検索フォームへ