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カタログNO_D732


D732

カタログNO_D732
きっかけ 当社への連絡
引取方法 引取日
依頼加工内容 工房での作業 お預かり期間 0日間
納品方法 納品日
納品場所  ()
納品住所
ご注文回数 初回

加工内容
製造メーカー Vatne(バットネ)社製
商品名(シリーズ名) falcon chair(ファルコンチェア)
デザイナー Sigurd Ressel(シガード・レッセル)
椅子種類/分類1 パーソナルチェア/パーソナルチェア
加工内容 修理・補強
数 量 1本
加工費 パーソナルチェアの支点部分の厚革交換加工費
1ヶ所 5,000円(税抜)*総額表示義務付施行前
その他の費用
ご依頼条件にて異なる
革代、送料(宅急便代)
※加工費の他に上記の費用がかかりました
Before & After
after
after Photo12
before
before Photo11
after
after Photo12

職人からのひと言|井ノ上 浩二

HPをご覧いただき、パーソナルチェアの支点部分の修理及び補強の件でメールにてお問い合わせいただきました。お電話でパーソナルチェアの形状をうかがいながら、簡単にお見積もりさせていただきました。そうしますとNIさんはそのにの夕方に修理の必要な部分だけを「ゆうパック」にて郵送してくださいました。置きクッション型のパーソナルチェアの本体部分は木地出しの木部が4点で1枚のシートを支えるような形状でした。そのシートの上にクッションが置かれているタイプです。シートの4点を支えるのが今回の修理箇所である厚革部分となります。NIさんのお問い合わせ内容としては、「色など細かい点は気になさらない」とのことでしたが、やはり「AZUMAのイス張り職人」にとっては、大いに気になるとことでしたので、よりよい材料を見つけ出し、加工させていただきました。

before
before Photo21
after
after Photo22

最もテンションのかかる場所は革を2重にして製作しました。(写真:左)実際に2重にして無理がないか確かめているのが写真右となります。

ReChair椅子張り職人の仕事

 <厚革の修理&補強・1>
厚革の強度で人の体重を支えているのですから相当な力が加わっているはずです。20年ほどお使いになったそうですが、革もがんばっていたのだと思います。NIさんもご自分で何とかしようとガムテープなど用いて革の劣化を抑えていたようです。今回の修理はこの部分の補強と張替えということになりますが、オリジナルの破け方を見ながら、補強をしていきました。最もテンションのかかる場所は革を2重にして製作しようと考えました。(写真:右)

| 椅子張り職人の仕事(1)
| 椅子張り職人の仕事(1)

 <厚革の修理&補強・2>
2重にした補強の厚革を接着して、本体への取り付け用金物がきちんと機能するかを確認しています。(写真:左)また、実際に2重にして無理がないか表からも確かめているのが写真右となります。問題がないようなので、実際に縫製作業にかかります。

| 椅子張り職人の仕事(3)
| 椅子張り職人の仕事(3)

 <厚革の修理&補強・3>
厚手の革を縫うためのミシンがなければ、このような厚手の革を縫うことはできません。イス張り職人の中でもこの厚手の革を縫えるミシンを持っている職人は少ないと思います。ちょうど、ある取引先の仕事を請け負うときにどうしてもこのミシンが必要だったため、その際に購入したものが現在でもいろいろなケースで活躍しています。ちなみに今回作業にかからせていただいたのは、親方です。また、余談ですが、親方が着ているTシャツは、兄の奥さんから6年前におそろいで製作してもらったものです。

| 椅子張り職人の仕事(5)
| 椅子張り職人の仕事(5)

 <厚革の修理&補強・4>
シートの角に今回修理・補強して縫いあがった部分のアップが写真:左です。そしてシートの全体が写真:右となります。つまり、破けた場所だけでなく、4箇所ともすべて同様の作業をして、これから先も安心してご使用いただけるように仕上げさせていただきました。「イスは観賞用ではなく腰掛けて使用するもの」これは、「AZUMAのイス張り職人」の最低限考えていきたいところです。ただ形にするのではなく、十分に腰掛けられるように仕上げて宅急便で出荷させていただきました。

| 椅子張り職人の仕事(7)
| 椅子張り職人の仕事(7)

お客様のレビュー

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1.加工の仕上がりに関する感想

装着した写真をお送りいたしましたが、大変厚い革の加工にもかかわらず仕上がりは丈夫さとデザインの両方を満たす満足なできでした。特に厚い革(3?5ミリ)なので、手で縫うのかしら、と思っていたら特殊ミシンがあるとのことで、これも驚きでした。これは、たしかヨーロッパか北欧の製品だったと思います。加工もさぞかしご苦労があったと思います。見えないところですが、太い糸がしっかりとはいっておりました。これなら太っている私でも安心して座れます。購入当時の感じを思い出し、とても懐かしいかんじでした。椅子はすわってみないとわかりません。気にいった椅子にめぐりあうまで何回も六本木、家具やさんなどに足を運んだことを思い出しました。メールでは「在庫している革、何色でも結構です」と申し上げましたが、オリジナルとピッタリの色、かたちの革だったので驚きました。これでは、赤字だったのでは、、と心配になったほどです。また余り見かけないデザインなので、「納期は遅くても結構」とメールしましたが、「見積もりのとうり2-3週間程度でできました。」ありがとうございます。20年前のオリジナルが再生されたわけで、今後20年持つことを考えれば、私(56歳)がしぬまで、愛用できるということです。50年近くも愛用できる椅子なんて素晴らしいですね。    

2.注文するまでの不安

椅子が壊れたとき、電話帳で調べたが、電話番号だけでは、どういう仕上がりになるかどういう会社かわからないので、不安です。(しかし、電話帳なので、その会社が多分架空でないという信頼はありますが)一般にインターネットでは架空の会社もありえるので、不安はありますが、荒川さんのホーム・ページで具体例が沢山でていたし、プロの意見の記載(修理に対する情熱が伝わってきた)、仕事中の写真もでていたので、みているうちに一度メールしてみようと思いました。しかし、修理の価格にしてはインターネットで見積もりが適正にできるのか不安がありました。そこで、こちらの写真を数枚おおくりしたら、数時間くらいで見積もりがきて驚きました。色指定なし、納期こだわらず、そしてこちらの予算を記入し、予算にあう程度で仕上げて欲しい旨連絡したのもよかったと思います。もう一つ、運送料の心配がありました。しかし、壊れている部分のみ送ることになったので、ユウパックで 610円ですみました。信じられませんね。ヤマト運輸の「小さな引越し」便は、洗濯機程度(たて、横、奥合計2メートル)なら 九州から東京まで5,000円ともききました(確認はしてません)。こういう情報があれば、ホーム・ページにのせていただければ地方の人で修理にだしたいと思っている人には 大変便利かと思います。

3.アラ・カワの接客態度

メールは特に、簡単でもいいので、早く返事することが一番です。この点よかったと思います。結局、電話もなし。わずか2回のメールだけで注文できました。「デジカメ写真添付くださると見積もりがより適切にできます」と最初にかいておいたらいかがでしょう。信頼感もますと思います。

4.その他、お気づきになられた点

他の人にもおしえてあげたいと思いました。

D732  パーソナルチェア修理・補強後の写真1
D732  パーソナルチェア修理・補強後の写真2

D732 の皆さま大変お世話になりました。
ホームページ掲載にご快諾頂き感謝申し上げます。

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