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カタログNO_C443

ソファ張り替え
C443 IC邸 C443 IC邸 お引越に合わせて3人掛け肘つきソファを革で張り替える

カタログNO_C443
使用した生地詳細はコチラ
ニューソフト M035(メーカー:メルセン)
プレーン/本革/茶
きっかけ HPより 当社への連絡 見積もりフォーム
引取方法 家財宅急便 引取日 2002-09-30
依頼加工内容 工房での作業 お預かり期間 21日間
納品方法 家財宅急便 納品日 2002-10-21
納品場所 長野県諏訪郡原村 IC邸(個人宅)
納品住所 長野県諏訪郡原村
ご注文回数 1 回|お客様リピート実例へ

加工内容
椅子種類/分類1/分類2 ソファ/フォーマルタイプ / 3人掛け肘付きソファ
加工内容 張り替え
数 量 1本
生地
柄/フェイス/織り プレーン / ビニールレザー
生地調達方法 サンプル帳より購入
加工費 3人掛け肘付きソファの張り替え加工費
@ 176,000 円(税別 160,000 円)
その他の費用
ご依頼条件にて異なる
革代、送料(小さな引っ越し便)
※加工費の他に上記の費用がかかりました
Before & After
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after Photo12
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職人からのひと言|井ノ上 浩二
ソファ張り替え

HPをご覧いただき、3人掛け肘付きソファの張り替えの件で「お見積もりフォーム」からメールにてお問い合せいただきました。ソファの写真をデジタルカメラで撮影し、メールに添付して送ってくださりました。お電話でソファの形状を確認しながら、お見積もりさせていただきました。ご検討いただいた結果、お引っ越しを期に猫の爪研ぎの被害に遭ってしまった布張りから革張りに張り替えることになったようです。クロネコさんの小さな引っ越し便で送られてきましたので、張り替え完了後には再度同サービスで送らせていただきます。3人掛け肘付きソファの張り替え加工費は80,000円。この他に革代と送料がかかります。
 IC邸の総間口(横幅)が2m30cmもある大きなソファでした。布張りから革張りへの張り替えをご希望でしたが、実際にソファを目の前にすると、革できれいに張ることができるのかと心配になりました。その心配とは、肘の表の面など大きな革を使用する場所に革に接ぎ目を入れず、1枚でとることができるかと言うことです。できることなら、せっかくの張り替えなので1枚革で張ってあげたいと考え、革を注文する際に「大きめの革を3枚混ぜてください」と注文しました。通常私たちが材料として使用している革は、成牛1頭から右半分、左半分と2枚取ることでできます。当然のことですが、このような採り方をするため、大きさや形状にばらつきがでてきます。つまり、大きな面積を1枚で張るということはとても贅沢なことなのです。IC邸ソファの最難関である、両肘と背裏(背もたれの裏側)を1枚で張り上げることができました。

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after Photo22
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座面のウレタンはそれほど痛んでいるわけではありませんでしたが、「本職からみて座りいいようにして欲しい」というようなご要望をいただきましたので、ある程度硬めにウレタンをつくり、交換させていただきました。というのも、IC邸のソファには座面の前後方向にかけるSバネが使用されていましたが、座面の奥行きがあるために、長いSバネが使用されていました。Sバネの性質上、長ければ長いほど腰掛けたときに落差が出てしまいます。つまり、Sバネにはバネ吊りをしてある程度、その落差を抑えましたが、まだ柔らかい感じがしましたので、座面のクッションを硬くすることで、腰掛けたときの腰の位置を上げることにしました。バネとウレタンの関係も”AZUMAのイス張り職人”にとっては「張り替え」という概念にとらわれず、「オーダーメイド」そのものの感覚で作り上げていきました。ウレタンを交換したことでICさんより「硬すぎず、柔らかすぎずちょうど良い」とご感想をいただきました。

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after Photo32
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after Photo32

座面のクッションは2個なのに対して、背もたれのクッションは3個とソファのデザイナーの遊び心が見え隠れするソファですね。それにしても、幅も奥行きも本当に大きなソファですので、座り心地もどっしりゆったりというった表現が当てはまるかと思います。前の方にちょこっと腰掛けるよりも、奥深くどっしりと腰掛ける方がソファを堪能できるのではないでしょうか。背もたれのクッションは交換ではなく、補充ということで仕事させていただきました。革は空気が抜けませんので、クッションには空気の出入り口を作ってあげなければなりません。裏側に布地を使用することで空気が抜けるようにします。これは、革や合成皮革などでは私たちイス張り職人にとっては基本的な仕事とも言えます。張り地の材質を変えるということは、張り地の特性を十分に知っていなければなりません。”AZUMAのイス張り職人”はそういった知識と技能を親方より受け継いでおります。このようにして張り替えが完了し、張り上がったソファはクロネコさんの小さな引っ越し便でICさんのご新居の長野県へお届けしました。無事に設置出来たことを携帯電話のカメラ機能を使って撮影し、そのままe-mailでお送りくださいました。仕上がりにもご満足いただけたようです。


C443 IC邸の皆さま大変お世話になりました。
ホームページ掲載にご快諾頂き感謝申し上げます。

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