karimoku(カリモク)社製
カタログNO_C346
背付きダイニングチェア(背クッション付き)
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2002-06-07 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 14日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2002-06-21 |
納品場所 | 東京都中野区 NA邸(個人宅) | ||
納品住所 | 東京都中野区 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
製造メーカー | karimoku(カリモク)社製 |
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椅子種類/分類1/分類2 | ダイニングチェア/背付き / 背クッション付き |
加工内容 | 張り替え |
数 量 | 4本 |
生地 | 合成皮革 |
柄/フェイス/織り | プレーン / 合成皮革 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | アームチェアの張り替え加工費 @ 18,700 円(税別 17,000 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
合成皮革代、ウレタン代、送料(引き取り・納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 座面ウレタン交換 |
Before & After
HPをご覧いただきお見積りフォームから「カリモク」社製アームチェアの座面と背もたれクッションの張り替えの件でメールにてお問い合わせいただきました。「カリモク」社製の椅子も張り替えの常連さんですね。というのも張り替え時期になっても椅子本体に、ぐらつきなどが見られないので張り替えという選択肢が生まれやすいと考えらるからです。アームチェアといっても肘は木製で、張り地が張られていないため、座面と背もたれ部分の張り替えとなります。座面のウレタンは硬めでしっかりとしたウレタンと柔らかく弾力のあるウレタンを重ね合わせて作りましたので座り心地も大いに変わったのがおわかりいただけたと思います。アームチェアの張り替え加工費は1脚 20,000円。この他に布地代と送料がかかります。
NAさんは最初のお問い合わせに対してのお見積もりの後しばらく経ってから張り替えのご依頼をいただきました。このイスのメーカーさんである「カリモク」さんにも見積もり依頼をなさったそうです。座面のウレタンを硬めに作ると言ったアラ・カワの”AZUMAのイス張り替え”に期待して張り替えのご依頼をいただきました。今回は合成皮革で張り替えさせていただきましたが、合成皮革で張る場合は空気を通さないので通常背もたれクッションの裏側の一部を布地で作りますが、このダイニングチェアの場合背もたれクッションの背面が後ろから見えるため、背もたれクッションの下側に空気穴をあけ、空気の出入り口を作りました。空気の出入り口がないと力が加わった時に空気の逃げ場がなく、縫製部分から出入りをするため縫製糸が切れる恐れが強くなります。
ダイニングチェアとして使用するため、張り地は水分の染みこまない合成皮革での張り替えをご希望でした。汚れやすいことは承知ですが清潔感のあるホワイトでご希望通り張り替えさせていただきました上にも書きましたが、合成皮革には空気を通しにくい性質があるため、中身ウレタンの劣化を防いでくれるメリットもあります。事実今までいろいろな椅子を張り替えてきましたが、同じ年数使用した布張りと合成皮革(ビニールレザー)や同じ性質を持つ革で張ってあるそれぞれのウレタンを比べてみると一目瞭然です。しかし合成皮革のデメリットとしては、合成皮革が硬いのでウレタンの弾力を殺してしまうことです。その点については張替え前にNAさんに説明させていただきました。
座面の中身ウレタンは硬めに作らせていただきましたが、このダイニングチェアのように座面の高さ部分をマチとして角を強調させるデザインの場合このようなウレタンの作りの方がしっかりとした形状を長く保つことができます。加えて座面が硬いことで「食事を摂る」という作業を実用的にしてくれるものだと考えて張り替えさせていただきました。座面の硬さ仕上がり等に関してNAさんにご満足いただけました。