カタログNO_B179
| きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
|---|---|---|---|
| 引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-10-20 |
| 依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 21日間 |
| 納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-11-10 |
| 納品場所 | 東京都目黒区 TS邸（個人宅） | ||
| 納品住所 | 東京都目黒区 | ||
| ご注文回数 | 初回 | ||
加工内容
| 製造メーカー | karimoku(カリモク)社製 |
|---|---|
| 椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/木地だしタイプ / ２人掛け肘なしソファ |
| 加工内容 | 張り替え / 塗り替え |
| 数 量 | 1本 |
| 生地 | ソフトレザー |
| 柄/フェイス/織り | プレーン / 合成皮革 |
| 生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
| 加工費 | ２人掛け肘なしソファ張り替え加工費 @ 88,000 円（税別 80,000 円） |
| その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
塗り替え代、ソフトレザー代、ウレタン代、送料（引き取り・納品代） ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
| 作業内容の詳細 | 座面・背もたれウレタン交換、Ｓバネの補強 |
Before ＆ After
HPをご覧いただきお見積りフォームから２人掛けソファの張り替えの件でお問い合わせいただきました。ＴＳさんのご実家で使われていたソファで20年ほど経っているそうです。現在カリモクさんからこのソファの復刻版がでているそうで、そのソファの載っているURLをメールに記述いただきソファの形状を知ることが出来ました。２人掛けソファの塗り替え、張り替え加工費は60,000円。座面、背もたれのウレタン等は交換させていただくことになりました。この他に、合成皮革代と送料がかかります。布地から合成皮革に張り替えさせていただくことになりました。
ＴＳさんのご実家で使われていたという２人掛けアームソファ。アラ・カワが見ても懐かしいと言える布地の風合いです。それはアラ・カワが張っていたのではなく、剥がした経験の方です。やはり、現在では、中材のウレタン等が品種改良され数段に良くなってきているので中身ウレタンを交換すると座り心地も見栄えも良くなります。ＴＳさんのご実家で使われていたソファを張り替えて、ＴＳさんがお使いになっていくなんて、ご両親も嬉しいでしょうね。椅子の張り替えは椅子の木部がしっかりしていれば、可能ですから、表面の布地が擦り切れたからといって、新しいモノを購入する前に、思い出の詰まった椅子を長く使っていく方法をちょこっとでも構わないので考えていただけたなら、モノを作り上げる職人として嬉しいことです。また、不思議なもので新品よりもリフォームした椅子の方が「長く大切に使っていこう」と思われるようです。
座面のウレタンを”AZUMAのイス張り職人”が吟味して硬めのものに交換しましたので、ウレタンは硬くなったのですが、ＴＳさんのソファはバネの可動範囲が大きいためにバネの方でずいぶんと柔らかみが出ています。座面の厚みは張り替え前後で明らかに厚みが増しているのが写真でも確認できます。これは本来の厚みを取り戻したといえます。また、今回は塗り替えのご依頼もいただきましたので、まさに新品といった感じで納品させていただきました。さらに今回の塗り替えは、ＴＳさんのご希望の色に塗り替えさせていただきましたので、まさにイメージ通りに仕上がったことと思います。
ReChair椅子張り職人の仕事
● 見本の写真のイメージから張り替えをご検討いただきました ●
カリモクさんの商品であるＴＳさんのソファが復刻版として取り扱われているようで、最初のお問い合わせの時点で、そのソファの写真の掲載されているURLをいただいておりました。早速、Webで確認しますと、ソファの形状が確認できました。その写真を見ながら張り替えのお見積もりをさせていただきました。表面の仕上がりとしては、復刻版を完全にまねるのではなく、ＴＳさんと打ち合わせの際に決めさせていただきました。（打ち合わせはお引き取りの際にさせていただきました。）
●ソファの張り替え こんなによくなりました・座り心地も良いですよ●
ソファを下の左から２番目の写真のように真横から見ると、座面にずいぶんと山が出ていることに気が付きます。これは、上の３枚の写真のように座面にバネを使用している証拠です。実際に腰掛けてみると鼓バネではなくＳバネだということが分かりました。このソファのＳバネはずいぶんと山を出すようにつくられておりましたので、上に山を出す分、腰掛けたときに下に下がってしまいます。ですから、このイメージを残しながら、下に下がりすぎない工夫をすることにしました。それは、上の右の写真のようにＳバネの下に力布という引っ張りに強い麻の面テープを張り、それ以上お尻が落ちないようにします。
次に、縦方向に架けられているＳバネをそれぞれバネ糸で３本絡げていきます。こうすることによって今まで線であったSバネを面として使うことになるので、安定感が全く違うものになります。”AZUMAのイス張り替え”では、こういった事細かな作業も手間を惜しまず仕事させていただきます。「長く、座り心地の良いソファに腰掛けて使っていただきたい」という気持ちを込めて「新品以上に...」をコンセプトに考えております。
お客様のレビュー
東京都目黒区 TS邸(個人宅)
１．張り替えの仕上がりに関するご感想
張り地の素材、色の選択、張り上がり、塗装に関してもほぼイメージ通りに出来ていました。少し使い初めて奥さんはもっと柔らかいかと思ってたそうです。逆に僕はもう少し固く仕上がってくると予想していました。長く使う中でお互い慣れてくるかなと思ってます。
２．張り替えを注文するまでの不安
やはりコストにつきました。新品で安いソファが多く出回る中で張り替えのコストは少々高く感じていました。しかし、捨てるに捨てられない思い出の品でもありますので思い切って張り替えてよかったと思ってます。
３．アラ・カワの接客態度
しっかりしていて任せて安心という感じでした。
４．その他お気づきになられた点
生地のサンプルは色々見せていただきましたが60,70年頃のモダンなイメージの生地はあまりないかなと思いました。最近、色々なインテリアショップで見かけるようなデッドストックの生地なども扱っていたらもっと魅力的かと思いましたがいかがでしょうか？通常の流通では出てこないモノかと思いますが東加工所サンの工場などにはありませんか？