カタログNO_B115
| きっかけ | HPより | 当社への連絡 | お電話 |
|---|---|---|---|
| 引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-07-23 |
| 依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 15日間 |
| 納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-08-07 |
| 納品場所 | 東京都世田谷区 TA邸（個人宅） | ||
| 納品住所 | 東京都世田谷区 | ||
| ご注文回数 | 2 回｜お客様リピート実例へ | ||
加工内容
| 椅子種類/分類1 | パーソナルチェア/パーソナルチェア |
|---|---|
| 加工内容 | 張り替え |
| 数 量 | １本 |
| 生地 | 革 |
| 柄/フェイス/織り | プレーン / ビニールレザー |
| 生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
| 加工費 | パーソナルチェアの張り替え加工費 1脚40,000円（税抜）*総額表示義務付施行前 |
| その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
革代、送料（引き取り・納品代） ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
Before ＆ After
パーソナルチェア張り替え
HPをご覧いただきまして直接お電話をいただきました。「B064ＩＫ邸のパーソナルチェアと同じベストチェア」とおっしゃっていただきましたのですぐに理解が出来ました。また、ＴＡさんにとりましても張り替え加工費が明記されているので張り替え加工費については予想がつかれたことと思います。ＴＡさんの場合、オットマンがありませんでしたので、パーソナルチェアの張り替え加工費は1脚40,000円です。10年以上使われているようですが、座面の経たりは多少でしたのでウレタンは交換ではなく補充で補わせていただこうと思います。
「ベストチェア」
張り替えの定番になりつつあるリクライニング機能付きのパーソナルチェア。ＴＡさんにお問い合わせいただいたときに「ベストチェア」とおっしゃっていましたので商品名は「ベストチェア」なのでしょう。座り心地の良い椅子でも長期間ご使用になればどこかしら購入当時とは具合が変わってきます。”ＡＺＵＭＡのイス張り替え”では張り替えの際にそういった調整も兼ねて考えております。”ＡＺＵＭＡのイス張り替え”では表面の張り地だけを交換するだけの仕事は”張り替え”とは考えておりません。
ひび割れてきていた革の表面やのびたりしてしわの出てしまった革も新しい革に張り替えさせていただくことで再び真新しさを取り戻せます。しかも、”AZUMAのイス張り替え”の特徴として「新品以上に...」とうたわせていただいていますので、本体の補強、修理やウレタンの交換や補充などお使いになられる使い手の癖などを椅子から読み取っての作業などこれからまた、長期間に綿って安心してご使用いただけるように”AZUMAの椅子張り職人”が念には念を入れて椅子を仕上げさせていただいております。
革張りの宿命「ひび割れ」
革を長期間ご使用いただいているとどうしてもぶち当たる問題が革表面の塗膜ひび割れです。これは革の手入れを定期的になさっている方でもいつかは抱える問題となる筈です。ＴＡさんの「ベストチェア」の座面と肘の部分の革も例外ではなくひび割れが進行しておりました。
本体座面の部分です。ゴムテープが横方向に張ってありますが、本来であれば縦横方向に欲しいものです。しかし、本体木枠の構造上、縦方向にはゴムテープを張ることが出来ません。ゴムは硬化してしまう傾向がありますので、しばらくお使いいただいている間に伸び縮みしなくなってしまうかもしれません。そこで横方向に補強の意味でゴムテープの下に硬化しにくいウェービングテープ（伸縮性）を張った上にゴムテープを再利用しました。さらにゴムテープの上から布地を1枚被せて打ち付ける（写真：中）ことでゴムテープと座面のクッション裏地が直接擦れあうことがなくなりますので裏地を守るだけでなく中身ウレタンの型崩れをも防いでくれます。
座面と肘の部分写真です。座面の中身ウレタンにはへたってきたウレタンを補うように”AZUMAのイス張り替え”で座面に用いるウレタンを補充しました。また、ウレタンの表面には綿を敷き革の上からボタンを付け引っ張った時に自然なしわが出るように工夫しました。肘に関しては型をしっかりと出してしわを出さないように張り上げていけるように注意しました。