ソファ張り替え
カタログNO_B088
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | お電話 |
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引取方法 | お持ち込み | 引取日 | 2001-06-12 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 10日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-06-22 |
納品場所 | 東京都港区 anan(取材用) | ||
納品住所 | 東京都港区 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/スタンダードタイプ / 1人掛け肘なしソファ |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | ストライプ・ボーダー / ジャガード |
生地調達方法 | 支給張り地使用 |
加工費 | 1人掛け肘なしソファ張り替え加工費 @ 44,000 円(税別 40,000 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
送料(納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
Before & After
ソファ張り替え
久しぶりに雑誌に掲載されることになりました。今回”AZUMAのイス張り替え”を取り上げてくださったのは、週刊誌「anan」の編集部の方でした。”AZUMAのイス張り職人”のことが掲載されたのは雑誌の「anan」の2001.7.20(金)発売の号でした。
最初に引き合いがあったのは6月でした。「椅子を1脚持ち込むので張り替えていただきたいのですが・・・」とインターネットで”AZUMAのイス張り替え”のHPを検索していただき、ご連絡をくださいました。ちょうどアラ・カワは納品などで外にでていたときのお電話でしたので、そのときは親方の井ノ上が対応させていただきました。何度か編集部の担当の方からお電話をいただいたのですが、アラ・カワの不在のときにちょうどぶつかってしまっておりました。アラ・カワが担当の方とはじめてお話させていただいたのは納品の日時場所を決めるためのお電話のときでした。そして、納品日にはじめてお会いしてお話させていただきました。
持ち込んでいただいたイスは私たちは”中イス”と呼んでいる、1人掛けのでした。中イスというのは両方に肘のついていない椅子のことで、片肘のイスと組み合わせると3人掛けでも4人掛けでも、コーナーも組み合わせてコーナーのセットにもなります。片肘のイスやコーナーの中に入れるということで”中イス”と呼んでいるのだと予測しております。そんな中イスを持ちこんでいただきました。
元の仕様はビニールレザー張りの中身はウレタンフォームでした。こちらを支給していただきました布地で張り上げ、中身ウレタンを交換させていただきました。元のビニールレザーを剥がしてみると中身のウレタンはかなりへたっていました。それに加えて、バネの代わりに使われているウェービングテープ(伸縮するゴムテープ)も硬化して伸縮性を完全に失っており、伸びきった状態でした。
ビニールレザーや中身ウレタン、その他のものをイス本体の木枠からすべて剥がして、木枠だけの状態にしまして、近年品種改良されました新しいウェービングテープを引っ張って打ちつけ、中身ウレタンをウレタンをつくります。イスにすべてのウレタンをつけ終わったところで下ごしらえ完了です。
ここまで進んではじめて型を取り、布地を裁断し、縫製へと移ります。今回の場合、布地が無地ではなくストライプ柄なので、どのラインを中心にもってくるか決めた後、”イス張り職人”の頭の中ですべての柄合わせをイメージして、裁断にかかっていきます。無事に裁断を終えますと縫製に作業にはいります。今回は玉縁をアクセントとしてつけるということでどのラインの色を使うべきか考え、ブルーのラインを使うことに決め、玉縁を縫いこんでいきます。
縫製の完了した布地を下ごしらえの完了したイス本体に張っていきます。ここで難しく、”AZUMAのイス張り職人”とっては当たり前なことは「柄合わせ」です。座と背表、背表と背裏の布地のストライプをぴったりと合わせてこそ、気持ちのよい仕事となります。私たち”AZUMAのイス張り職人”にとって出来上がって最終チェックをした時に納得できるものでなければ、気持ちよく納めることが出来ません。ですから、私たち職人が気持ちよい仕事をするということで当然であり、自信を持って納品させていただけることに等しいのです。
今回も気持ちの良い仕事をさせていただき自信を持って「anan」編集部の方にお届けいたしました。
今回の椅子張り替えは、週刊誌「anan」のユーズド家具特集の中の1ページでした。そのページではインテリアスタイリストの小山佳子さんが業務用と個人ユースの品揃えのあるそれぞれのユーズドショップに足を運び、ユーズド商品を選ぶときの失敗しないためのチェックポイントをいくつも挙げている特集でした。その中で今回張り替えさせていただいた椅子を1脚購入され、小山さんが布地を選ばれて、東加工所で張り替えさせていただいた、という記事でした。下記にその内容を抜粋させていただきましたのでご覧ください。
●掲載記事●
形は好きだけど色や柄がちょっと、という椅子は、
お気に入りの布に張り替えて一新を。
「ユーズドのイスを選ぶとき、布部分はダメだったら直すという気持ちで選んで。張り地が気に入らなかったり痛みがひどければ、張り替えればいいんです。」
アメリカンラグ シーで買った布(50cm 1900円を1.5m購入)でさっそく張り替えてみることに。
今回、リフォームをお願いした「東加工所」は、”椅子張り職人”が難しい要望にも応えてくれる、椅子張りのプロ集団。布の持ち込みも可能だ。布地選びのポイントは適度な厚さがあること。ただし、厚ければ何でもOKではない。カーテン生地などは2年ほどでダメになってしまうのだとか。
「迷った場合は、加工所にある見本帳から選ぶと失敗がありませんよ。10年はもつ椅子に仕上がります」とは職人の荒川さん。
今回の椅子の張り替え料は2万円。椅子の種類により異なるので相談を。
「椅子代、生地代、張り替え代で合計3万円は安くはないけれど、世界にたった一つの椅子が手に入ると思えば決して高くはないはず」と小山さん。
*本文中に引用させていただきました文、画像は「anan」NO.1275に掲載されたのもです。
確かに、ユーズドの椅子に限らず、椅子の形は気に入ったのだけれど、張り地や座り心地が気に入らないといったことって新品購入の時にもあると思います。特にユーズドの椅子の場合は中身のウレタンフォームを交換すれば、まったく違った座り心地の椅子に仕上げることが出来ます。布地はお部屋インテリアに合わせて選ぶことは最近では当然のこととなっておりますから、それが十分にできるのが「張り替え」なんです。確かに張り替えは高額になりがちですが、気に入った椅子に座るということで、新品を購入したつもりで、程よい座り心地が長持ちする”AZUMAのイス張り職人”の張り上げたイスの張り替えをご検討いただけましたら光栄です。