カタログNO_B070
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-05-08 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 14日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-05-22 |
納品場所 | 東京都渋谷区 OG邸(個人宅) | ||
納品住所 | 東京都渋谷区 | ||
ご注文回数 | 1 回|お客様リピート実例へ |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/モダンタイプ / 3人掛け肘付きソファ |
---|---|
加工内容 | 修理・補強 |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地支給 |
費用 ご依頼条件にて異なる |
ソファ張り直し加工費、ウレタン代、引き取り・納品代 ※部分的な加工の場合はその都度見積もりとなります。 |
作業内容の詳細 | ・座面ウレタン交換 ・オリジナル生地再利用 ・革の破れ部分を補修 |
カタログNO_B070
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/モダンタイプ / 1人掛け肘付きソファ |
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加工内容 | 修理・補強 |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地支給 |
費用 ご依頼条件にて異なる |
ソファ張り直し加工費、ウレタン代、引き取り・納品代 ※部分的な加工の場合はその都度見積もりとなります。 |
作業内容の詳細 | ・座面ウレタン交換 ・オリジナル生地再利用 ・革の破れ部分を補修 |
Before & After
ソファ修理・補強
HPをご覧いただきお見積りフォームからソファの座面を固くすることと縫製部分のほつれの修理のお問い合わせいただきました。私達”AZUMAのイス張り替え”では”イス張り職人”にできることであれば、どんなご依頼でもお受けいたします。OMさんのソファの場合は一度ソファ本体から革をきれいに剥がし、それぞれの加工をして張り直すといった作業をいたしますので、そこまでの手間をお見積りとさせていただいております。縫製部分のほつれは糸の解れではなくミシン目で革が裂けてしまっておりました。この部分は裏に同色の革と当て布をして縫込み補強して直していかなければなりません。もうひとつ座面のウレタンを固めに交換して座った時にお尻が沈み過ぎないようにします。張り替えではないので形状を変えることができないため、現状の形でできる限り疲れにくいソファに仕上げさせていただきます。3人掛けと1人掛けのソファの座面ウレタン交換と背もたれ縫製破れ部分の補修など加工費は95,000円。
3人掛けと1人掛け革張りソファ
OGさんのお気に入りのソファです。新品当初はゆったりとしたソファで柔らかく包み込んでくれるような座り心地を持っていたのでありましょう。しかし、今回は背もたれの縫製部分の破れが気になられたことと、座面のウレタンを固くしたいことの2点を直して、これから長期間お使いになられたいというご希望でした。
3人掛けと1人掛けの革張りのソファのリフォームということで今回は張り替えではなく、張り地である革はそのまま使用して中身のウレタン等で座り心地を改善しようというリフォームでした。ですから、見た目にはなかなか相違点が見つからないとは思いますが、以下のような見えない部分に手間をかけ、現状の張り地を使ってできる限り座り心地の良いソファに仕上げさせていただきました。1人掛けと3人掛けとそれぞれ見た目で説明できる部分は背もたれのクッションの起き具合です。長年ご使用いただいている間に背もたれクッションの中身とその張り地である革が下の方へずり落ちてしまっていました。このことによって以下の<背もたれクッション接合部分の破れ>を引き起こしてしまいます。背もたれの中身を補充する際に綿の下にウレタンをノリで付け、そのウレタンをクッション裏、内側にノリ付けすることでずり落ちを防いでおります。その甲斐あって完成写真の背もたれが、本来あるべきところに納まりしっくりとした座り心地を得ることができます。
ReChair椅子張り職人の仕事
<リクライニング部分の破け>
背もたれが起き上がるリクライニング部分の裏側ですが、革の伸びでかろうじて持っていた部分が年数が経つにつれ、革が伸びなくなり縫製のミシン目の部分から革が破けてしまっておりました。もともとの型に無理がある様に感じられましたので、アラ・カワの考える無理のない型になるように革を足して縫製をし直しました。すでに破けてしまった革は裏側から革と当て布を1枚ずつ入れ補強いたしました。写真:右の緑色の矢印を頂点とする三角形部分が新たに足した部分です。はじめからこの方であればこのような破れ方は防げたかもしれませんね。
<背もたれクッション接合部分の破れ>
本体と背もたれのクッションは取り外しこそできませんが、縫製によって取り付けられております。このタイプの背もたれは縫製部分が破れ安いのがデメリットといえるでしょう。このソファの製作者は力の加わる部分にビニールテープを当て布として用い、縫製に対する補強を考えてありましたが、縫製した革部分のミシン目が破けてしまうという結果となってしまいました。通常であれば、縫製の糸が切れてしまうのですが、補強を施していた故の残念なケースともいえるでしょう。今回は<リクライニング部分の破け>と同様にすでに破けてしまった革は裏側から革と当て布を1枚ずつ入れ補強いたしました。これにより破けにくい布地を当て布に用いたことで今回のケースのようなことは避けやすくなるでしょう。
ソファ本体座面のウレタンを取り外したとことです。ナイロンのテープが前後に引っ張ってありましたが、長年に渡るご使用により、切れて落ちてしまっていました。今回は近年では使われ難くなりましたが、バネ椅子を張るときに用いる、力布(麻布)を用いて前後に引っ張り込みました。力布は伸縮性はほとんどないので強い緊張を保つことができます。さらに、Sバネを力布に絡げることによってバネが必要以上に下に沈むことを抑えます。3人がけにはSバネ5本をひとまとまりとし、1本のバネだけに力がかかり過ぎないように連結してあるものが3個ついておりました。その3個は連結されていませんでしたので、ばね糸を使って絡げることによって、座面全体のバネをひとまとまりとして、必要以上の沈み方をしないように工夫いたしました。
特に音がしていたわけではありませんが、せっかく張り替えでバネの部分が見えているのですから、バネ同士を連結している金具にグリスを注し、金属の擦れる音を未然に防ごうと考えました。座面のSバネの上にかぶせと呼ばれる布地を張る工程の後、膝裏を支えてくれる丸みを出すためにウレタンを入れ、固めに作ったチップウレタンをノリ付けします。これで多少の丸みができています。本体座面のウレタンの加工はここまでで完了です。
背もたれ部分は腰の凹んだ部分を支えてあげるために、厚手のウレタンを入れ、その上にもとからある背のウレタンをかぶせます。これにより、ソファの本体に必要な丸みと凹凸ができますので、腰掛けた時に腰を支えてくれるはずです。腰を支えてくれるものがあるとソファの座り心地に安心感が加わり、気分的にも長時間腰掛けていても疲れにくいソファとなります。これが”AZUMAのイス張り職人”の考えるソファのあり方です。
お客様のレビュー
東京都渋谷区 OG邸(個人宅)
1.張り替えの仕上がりに関するご感想
我が家のソファーをリフォームする課程を、貴社のホームページを見て、良く理解できました。詳細な説明、苦心なさった処、写真等、丁寧な仕事また 職人としての仕事へのこだわり、等に 改めて 感服致しました。荒川さんの人間工学に基いた適切なアドバイスを受けて、現在の 私達夫婦 2人 の生活に適合した 固めの仕上がりに大変満足致しております。出来上がるまでは、坐面、背面のかたさ等 色々思い巡らせておりましたが、荒川さんの 誠実な態度と 親方から学んだ仕事への情熱を知ってからは、すべて まかせた選択が、正しかったと信じております。今後 いつまでも このソファーを、また リフォーム してでも、使い続けたいと今まで以上に 愛着が湧いて参りました。 心から 感謝致しております。今後 ますます 仕事が 忙しくなり 営業、配達、職人、アフタケア に体がもうひとつほしいと思う毎日をお過ごしではないでしょうか。今後も 健康に気をつけて、お客様に満足のいく 仕事をしてください。陰ながら、貴社の発展をお祈り致しております。いい仕事をして頂き ありがとう ございました。と 親方にお伝え下さい。