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張り替え作業の醍醐味、「張り加工」へと進みます。私たちAZUMAのイス張り職人にとってはここまで作業が進むと終わりが見えてくるので非常にわく わくするところです。みなさんもここから先は楽しみながら張り加工にチャレンジしてください。ダイニングチェア座面の張り加工の最難関は角周辺の布地の寄せ方です。このポイントをクリアできれば完成は間近です。さあ、もう一頑張りです。

工具・材料紹介

WEB担当/荒川(アラカワ) ●裁ちばさみ
●定規(50cm以上が好ましい)
ガンタッカー
ステープル (タッカーの芯)
●ニッパー
●ボールペン
▲メジャー
▲カッター
(●必要 ▲あると便利)

 

 張り加工をするのに必要な工具を紹介します。左にその工具と材料を説明していますが、絶対必要となるのが●印の6点です。タッカーとステープルお近くのDIYショップなどで販売している場合がございますのでお探しください。メジャーは 50cm以上の定規があれば必要ありません。 工具の使い方については追って説明します。


座面の中心を決める。

-- 面板に幅方向の中心を付ける --
 座面板の裏側に回して張り込んでいきますので裏側に、横方向の中心を前後それぞれボールペンで印を付けます。
-- 生地の上に座面板を置く --
 生地の表面を台の上に敷き、その上に座面板を布地の中心線を見ながら置いていきます。
-- 中心線を引く --
WEB担当/荒川(アラカワ)  前後に印をした2点を結んで中心線を引いてしまうと生地がどこにかぶってきても中心にもってこられるのでオススメです。


前後の仮止め

-- 後方の仮止め --
 生地の上に座面板を置いた状態で後ろ側の生地をめくりあげてタッカーで仮止めをします。
-- 前方の仮止め --
 生地ごと座面板を持ち上げて後ろ方向から前方へ生地を撫でながら、生地にテンションをもたせて前方向の座面板の中心線上に生地の中心を合わせて仮止めします。
-- 仮止め --
仮止めはタッカーを少々斜めにして打ちます。するとステープルが完全には入り込まないのでニッパーで簡単にとれる状態のことをいいます。


横方向の仮止め

WEB担当/荒川(アラカワ)   前後方向の仮止めが終わった時点で生地の目は真っ直ぐになっているはずです。この状態を確認したら、生地の目がしっかりと十字になるようにイメージしながら、今度は横方向に布地を軽く引き巻き込んで同様に仮止めをします。

  左右両方この作業を行って再び表面を確認します。生地の十字が確認できれば仮止め作業は終了となる。

 

-- 生地の目の十字を確認 --
 張り加工の各ポイントで生地の目が十字になっているかを確認することが大切。生地の目が十字になっていない場合はそれを無視して作業を進めていくと、四つ角の処理で大変な苦労をすることになり、仕上がりも満足できるものになりません。


角周辺の張り加工

 仮止めが終わるといよいよ張り加工です。いくつか方法がありますが今回は角から張り込んでいく方法を説明します。角が張り終えたら仕上がりはもう目の前です。なかなか一筋縄ではいかない作業になると思いますので写真を多用し説明することにしました。
-- 1 --
 生地の下側から右手の中指と薬指を入れて親指と生地をつまみ生地の目がずれない程度に座面板と平行に引っ張る。
-- 2 --
 引っ張った状態で角を軸に右手を裏側にまわす。このときに生地の目の十字を確認する。

-- 3 --
 右手はそのままの状態で座面板を立てて角にシワが出ていないか確認する。
-- 4 --
 右手はタッカーを打つのでここで写真のように左手に持ち替える。このときに角周辺のシワをすべて除くように左手の中に布地を寄せて集める。ここで生地の目の十字を確認。

-- 5 --
 左手はそのままで台の上に座面を置きタッカーで2〜3cmぐらいのところを数本打って止める。
-- 6 --
 アラ・カワはステープルを3本止めましたが、できれば生地を絞り込んだ状態で5本ぐらい止めた方がこの後がグッと楽になります。ここで表面の生地の目の十字を確認する。

-- 7 --
   生地の目の十字を常に確認しながら、同様にすべての角をタッカーを使って止めていきます。角を止める順序はたとえば左前→右前→左後→右後など「Z」を描くような順番で行うのが生地の目の十字をくずしにくいでしょう。


辺部分の張り加工

なんとか4つ角を張り終えたら後は残った4辺を張り込んでいきます。
-- 1 --
 最初に、前方の仮止めをはずします。
-- 2 --
 左手で表面から前方へ撫でてもってきたところで、右手で生地を座面板の中心に向かって軽く引きます。このとき座板の縁の部分を見て生地がきれいな線で引っ張れていることを確認する。

-- 3 --
 2の状態で左手でしっかりと断面部分を押さえた状態で右手でタッカーを打ち込みます。
-- 4 --
 せっかく左手を添えていることで辺で押さえていますから左手の範囲で数本打つとよいでしょう。

-- 5 --
 辺の中心をステープルで数本止めたら左手で辺の中心から角へ向かって撫でてあげながら、写真上部のように右手で生地を角の方へ寄せるように引っ張ると座板の縁の生地の目がきれいに揃う。右手を左手に持ち替えて右手でステープルを打ち込む。同様に反対側も張る。
-- 6 --
 前方が終わったら生地の目の十字を確認して、同様に後方を張っていきます。その後横方向をそれぞれ張り上げてほぼ完了となります。


余分な生地の始末

-- 1 --
 生地を張り終わったらは裁ちばさみを使って余分な生地を切っていきます。ステープルの際で切っていきますが、際過ぎると布地がほどけてしまう可能性があるので2mm程度は残して切るのがよいでしょう。
-- 2 --
 座面板に本体との取り付け用の雌ネジが埋まっている場合は雌ネジの穴の四方を囲う様に4本のステープルを打ちます。カッターを用いて雌ネジの穴の周囲をくり抜きネジが入る様にします。ネジが先の尖った木ネジの場合はこの作業は必要ないでしょう。
-- 角は少しずつ切り落とす --
 角は布地が密集しているので切るのは大変です。切る部分の布地を左手で真上方向に引っ張りながらはさみを入れるとうまく切れます。
-- ネジのポイントに記しをつける --
 本体に木ネジで固定している場合は木ネジの穴に注意しておきましょう。鉛筆か何かにで穴の部分に生地の上から印を付けましょう。


表張りの完成!!

WEB担当/荒川(アラカワ)  余分な生地を裁ちばさみで切り、表地の張り加工が終了します。
 ついに表張りの張り替え完成です。本当にお疲れ様でした。ご自分のイスであればこの状態でダイニングチェアに取り付けて完成としている方が多いですね。ここから先の底張りの作業をするか否かはみなさんにお任せします。みなさんに余力があれば座面裏の化粧となりますので次へお進みください。 

 

  イス張り職人としての性質上、ここでお終いにするわけにはいかないので「底張り」も説明いたします。

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