ダイニングチェア張り替え
カタログNO_D741
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
---|---|---|---|
引取方法 | お持ち込み | 引取日 | 2003-09-05 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 14日間 |
納品方法 | 工場渡し | 納品日 | 2003-09-19 |
納品場所 | 東京都渋谷区 NI社(学校) | ||
納品住所 | 東京都渋谷区 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ダイニングチェア/背付き / 背部分張り |
---|---|
加工内容 | 張り替え |
数 量 | 7本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | 花柄 / 金華山 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 背付きダイニングチェアの張り替え加工費 @ 18,700 円(税別 17,000 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地代、ぐらつき修理代 ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | ・座面と背もたれのウレタン交換 ・木枠のぐらつき修理 |
Before & After
ダイニングチェア張り替え
HPをご覧いただき、背付きダイニングチェア張り替えの件で「お見積もりフォーム」からお問い合わせいただきました。その後、電話連絡を差し上げて簡単にお見積もりを口頭とメールにてお伝えしました。布地を見ながら前向きにご検討いただけるとのご連絡をいただき、布地サンプル長を持ってNI社にうかがい、布地をご覧いただき、その布地で最終見積もりを提示させていただきました。後日、少々お時間をいただいてしまいましたが、お決めいただいた布地のB5版サイズのサンプルを取り寄せ、メーカーより直送していただきました。全体写真で見ると、張り替え前後が似たように写っておりますが、実際には、中身のウレタンも交換して、角の出る部分はしっかりと角を出して張り上げているので注意してご覧いただきますとその差がお分かりいただけるかもしれません。
座面のウレタンは硬めのウレタンに交換しましたので角の表現がきれいにできています。硬めのウレタンとはいいましても、ただ硬いだけではなく、指で押すとへこみますが、お尻で腰掛けるとへこみにくいものです。これは木などは指で押してもへこみませんが、ウレタンはへこむという差なのですが、座り心地にとってこの差はあまりにも大きな差といえます。この硬めのウレタンの上に仕上げ用のやわらかくて弾力のあるウレタンをのせて貼り合わせます。こうすることによって硬めのウレタンの微妙な柔らかさと表面の弾力のあるウレタンとで長時間腰掛けていても疲れにくい座面に仕上げております。また、座面の柄は柄の中心を少々前に出すことで正面から見たときのバランスを保つようにしております。
背もたれの中身ウレタンももちろん交換いたしました。このタイプの背もたれは背表と背裏とそれぞれ別の板にウレタンを貼り、布地を張って仕上げております。パイピングもそれぞれの板に、本体に取り付けたときにちょうど良あんばいになるように取り付けていきます。背表と背裏とそれぞれ仕上げた後に表からピンタッカーで止めて仕上げます。そのために、この仕上げ方の場合、よく見るとピンタッカーの跡が確認できてしまいます。よって、ビニールレザーや革での張り替えはできないことになります。その点も最初にイスを見たときにアラ・カワが説明させていただきました。イスの形状や、仕上げ方によって張り地を選んでしまう場合もございます。背もたれの柄は気持ち上に持ち上げて柄あわせをすると柄に安定感が出てきます。
ReChair椅子張り職人の仕事
木枠のぐらつき修理
長年ご使用になった木製のダイニングチェアはぐらつきが出てしまうのはある意味必然のことかもしれません。しかし、木製椅子の良いところは、ほとんどのケースで何かしらの対処方法があるということです。ホゾ組の接着効果がなくなってしまった今回のケースでは、各ホゾに接着剤を注入し圧着し時間をおくことでぐらつきは解消されます。そして、新品当時のように安心してご使用いただくことが可能となります。