ダイニングチェア張り替え
カタログNO_C290
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | お電話 |
---|---|---|---|
引取方法 | お持ち込み | 引取日 | 2002-04-01 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 4日間 |
納品方法 | 工場渡し | 納品日 | 2002-04-05 |
納品場所 | 埼玉県入間郡三芳町 TS邸(個人宅) | ||
納品住所 | 埼玉県入間郡三芳町 | ||
ご注文回数 | 1 回|お客様リピート実例へ |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ダイニングチェア/座面 / 縫製なし |
---|---|
加工内容 | 張り替え |
数 量 | 4本 |
生地 | ビニールレザー |
柄/フェイス/織り | プレーン / 本革 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | ダイニングチェア座面の張り替え加工費 @ 6,600 円(税別 6,000 円) |
作業内容の詳細 | 座面中身ウレタン交換 |
Before & After
ダイニングチェア張り替え
HPをご覧いただきお見積りフォームからダイニングチェアの座面張り替えの件で直接工場へお電話を頂きました。およそのお見積もりをお電話でお話しさせて頂きましたところ、すぐに車に積んで直接持ち込んでくださることになりました。ご主人のご実家で使用されていた、形姿の気に入っていたダイニングセットを頂いたということで、ダイニングチェアに関しては張り替えてお使いになりたいと考えられたそうです。20年以上前のダイニングチェアでしたが、”イス張り職人”のアラ・カワから見ると特徴的な造りになっていました。それは、こういった形状では、通常座面が取り外せるはずなのですが、座面板の両脇がイスの本体に直接固定してあるため、取り外すことができず、この上から工夫して張らなければなりません。ダイニングチェア座面の張り替え加工費は1脚 5,000円。この他にビニールレザー代がかかります。
通常、この形状のダイニングチェアの場合、座面が裏側から木ネジで取り外せることが多いのですが、TS邸のダイニングチェアの座面は座面板も椅子本体の構造の一部となっており、無理に取り外すことはダイニングチェアを壊すことになりかねないと思い、よく観察してみると、なるほどという張り方をしていました。幅がぴったりのすて貼り用の板にウレタンを貼り、両脇だけビニールレザーを張っていきます。ウレタンを持ち上げ、すて貼り用の板を座面板に接着剤と釘で打ち付け固定します。あとは前後を座面板に張って仕上げます。
張り替え前の座面に段差が感じられていたのは、すて貼り用の板の端だったのですね。剥がしてみて疑問が解決しました。この張り方は、現場などで、有効に使えそうな工法ですね。しっかりと勉強させていただきました。これも、TS邸のダイニングチェアのおかげですね。{良いものは、まねて、自分の技能として次に応用する。」これは”AZUMAのイス張り職人”にとっては当たり前のことです。場合によっては親方も知らない方法で張ってある椅子もありますので、その場合にはアラ・カワのものにしてしまえばそれに関しては親方よりも「良い仕上げ」ができるかもしれません。張り替えに関していえば、親方から以外に、世界中のイス張り職人から学べるのでこれほどの教科書はありません。お引き取りの際、TSさんご家族にお喜びいただきました。それが何よりも嬉しいことですね。