カタログNO_B159
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-09-19 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 15日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-10-04 |
納品場所 | 埼玉県飯能市 TA邸(個人宅) | ||
納品住所 | 埼玉県飯能市 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ダイニングチェア/背付き / 背部分張り |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 5本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | 花柄 / ジャガード |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 背付きダイニングチェア張り替え加工費 @ 18,700 円(税別 17,000 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地代、送料(引き取り・納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 座面ウレタン交換、Sバネのバネ吊り |
Before & After
ダイニングチェア張り替え
HPをご覧いただきお見積りフォームから背付きダイニングチェアの張り替えの件でお問い合わせいただきました。座面が破れ、中身ウレタンが出てきてしまったので張り替えをご検討いただいたそうです。聞けばお近くの埼玉県飯能市にお住まいだということでしたので、早速引き取りにうかがいました。背もたれ付きのダイニングチェアで全部で5脚お持ちでした。背付きダイニングチェアの張り替え加工費は1脚 12,000円。座面の中身ウレタンは交換いたします。張り替え加工費に布地代は含まれておりません。納期は1週間。
座面の破れ
長年お使いになられた椅子を考えた後、張り替えようと決意いただきご連絡いただきました。中には座面のウレタンや布地が切れてしまったいるものもありました。しかし、これは構造的な部分を”AZUMAのイス張り職人”が手を加えることによって今後は改善します。
さすがに10数年お使いいただくと中身のウレタンはかなりへたっていましたのでウレタンを交換しての張り替えを手がけさせていただきました。特に座面の端の箇所ではウレタンや布地などが切れて目立ってきてしまっています。座面のウレタンを硬めに交換して座り心地の方もしっかりとした中にも適度な弾力がある座面に仕上がっています。これこそ”張り替えて新品以上に”と唱わせて頂いている由縁です。
背もたれの飾り鋲
背もたれは飾り鋲で仕上げられており、このダイニングチェアの持つ独特の雰囲気を引き立てています。飾り鋲は通常、仕上げようの装飾として用いられることが多いのですが、TAさんのダイニングチェアでは、本止めとして打ち込まれていました。
背もたれは飾り鋲で仕上がっています。この椅子では飾り鋲を用いる方法がもっともきれいな納まり方となるために、飾り鋲なしで張り上げることは非常に困難です。また、同じ飾り鋲を打つ際に幅1cmほどに3つ折りした共布の上に打っていくようにすると、飾り鋲の頭で背表の布地を切ってしまう恐れを防いでいます。ひとつひとつの作業の中にそれぞれ意味があり、必要な手間をどれだけかけてられるかが”AZUMAのイス張り職人”にとっての楽しみでもあります。自分が手をかけた分だけお使いになる方に喜んでいただけますのですから・・・。
ReChair椅子張り職人の仕事
●作業工程●
座面を木枠とバネの状態にした写真ですが、張り替え前の座面の脇の布地が切れていたのをイメージしてくだされば、お分かりになると思います。なぜ、切れてしまうのかを”AZUMAのイス張り職人”は考えます。原因究明の後、今度は切れにくいように加工しなければなりません。外側のバネが下がりすぎていたために木枠の角でウレタンやその上に布地をも擦り切っていったのです。バネが必要以上に下がらないように木枠とバネをバネ糸で絡げていくと手間はかかりますが、ウレタンや布地などを守るだけでなく、バネ全体が必要以上に落ちることを押さえるので座った感じにも安定感が加わるとお考えください。
お客様のレビュー
埼玉県飯能市 TA邸(個人宅)
1.張り替えの仕上がりに関するご感想
今回、イスの張替えを御願いするに当たって、手元に来るまで心配と期待のある毎日でした。でも、実際に出来上がったイスを見ると、上品な落ち着いたイスに変わっていてとても満足しました。
2.張り替えを注文するまでの不安
不安は、やはり布地のことだけ、他は不安はありませんでしたね。
3.アラ・カワの接客態度
荒川さんは、お若いですが職人としての誇りを持っておられるようでした。「本来なら営業より、イス作りの方に専念してる方が私は、好きです。」と言われていましたが、人柄、接客態度は、やはり営業向きですね。HPも自分で作っていると聞き、又、驚きました。
4.その他お気づきになられた点
今回、本当のところは、部屋のリフォームを機に新しいイスとテーブルに変えるつもりでおりました。頭の中には、具体的に形も決めていたのですが、最終的にやはり19年間大切に使っていたイスを張り替えることにしました。毎日向かい合ってるイスだからこそ、布地選びにもとても迷いました。洋服のように気に入らないから着ない・・・・・という訳にはいかないし、・・・今は、部屋の雰囲気も変わりました。若い時の活気あるワイン色から落ち着いたグリーンの花模様となり、部屋全体が落ち着いています。たかがイスと言えばそれまでですが、思い出の詰まったイスなればこそ、私は、こだわって良かったと思っています。それと、私どもの期待に答えてくれた、荒川さんに感謝しています。