パーソナルチェア張り替え
カタログNO_B066
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-04-28 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 14日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-05-12 |
納品場所 | 東京都中野区 WA邸(個人宅) | ||
納品住所 | 東京都中野区 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1 | パーソナルチェア/1人掛け用小椅子 |
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加工内容 | 張り替え / 修理・補強 |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | プレーン / モケット |
生地調達方法 | 在庫張り地使用 |
加工費 | 小椅子の木部修理、塗り替え、張り替え加工費 33,000円(税抜)*総額表示義務付施行前 |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地代、引き取り・納品代 ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 木部の修理、塗り替え、張り替えを行う |
Before & After
パーソナルチェア張り替え
HPをご覧いただき直接お電話いをいただきました。”大正時代の小椅子”ということでどんな椅子なのか楽しみで仕方がありませんでした。ちょうどアラ・カワが留守でしたがWAさんと親方がお見積りの日時を決めてくださったので、前日にお電話をして確認しうかがいました。WAさんのお部屋にはアンティークな家具と絵画がたくさんありました。アジのある家具がお好きな方なんだということが第一印象でした。その中にこの大正時代の小椅子が一番手前に出されていました。確かに大正時代の小椅子というだけあって手の込んだ造りがされていました。しかし、残念なことに前脚の継ぎ部分が折れていました。そこで前脚の修理、塗り替え、張り替えとこれをきっかけに一気にリフォームを決意していただきました。この小椅子の修理、塗り替え、張り替え加工費は33,000円。
大正時代の小椅子
近年ではあまり見られない凝った形の小椅子ですね。残念ながら前脚の接合部分が完全に折れてしまっていましたが、張り替えを機会に修理と塗り替え、張り替えと一気にリフォームさせていただくことになりました。大正時代の小椅子もリフォーム後はため息が出るほどの仕上がりとなりました。椅子の歴史が長いほどデザイン的、材料的にも希少ですので、リフォーム前後の差が歴然とし、その喜びも増大することでしょう。アンティークな小椅子を実用性のある椅子に修理、塗り替え、張り替えとトータルリフォームすることも可能です
ReChair椅子張り職人の仕事
木部修理
背と脚の付け根が写真のようにぱっくりと割れてしまっていました。残念ながらこの状態では張ってある布地の張力でかろうじて形状を保っているだけで腰掛けるこ行為は危険な状態でした。しかし、ノリを入れ締め付けて固定し、外傷的には傷つけることなく、その内側に角木と呼ばれる三角形の木を角度にあわせ入れ補強することで木部を固定しました。これにより新品当時よりも強度は増しております。
木部の塗り替え
椅子の木枠の塗り替えは、まぎれもなく椅子を新品同様にしてくれます。しかし、塗装に関していえば、よい仕事をする塗り替えは新品を塗る3倍以上の手間がかかるといわれ、加工費も高くついてしまうのが現状です。それでもWAさんは塗り替えに踏み切っていただきました。その結果、ご満足のいただける小椅子としてお喜びいただきました。
ウェービングシート+ウレタン
オリジナルでは麻テープが縦横方向に渡されており、座枠に張り込むことで、面として「座面」の下ごしらえとしました。現在では多少の弾力のあるウェービングシートを用いることで、腰掛けたときの弾力を出すことができます。その上に柔らかく弾力のあるウレタンを鋲の部分だけ逃げて貼り付けていきます。
縁から鋲へ
張り地の縁の拡大写真です。張り替え前は装飾用ヘリがノリでついておりましたが、張り替え後は深い赤色のモケットに合わせて、濃いブロンズ色の鋲で仕上げさせていただきました。鋲で仕上げた小椅子全体には確かな存在感がでてきます。ここまで完全にリフォームさせていただくとなるとそういった小椅子の存在感というものも主張したいと考えました。