イノ・ウエの独り言 
井ノ上が日頃”椅子張り職人”として感じたこと

2016年 8月 30日
椅子張り職人の見習いを求めて

AZUMA椅子張り職人と椅子張り職人見習いの現状

AZUMAでは椅子張り職人を育成し、
椅子張り職人としての独立を目指しております。

2016年10月現在で椅子張り職人として5名が独立しており、
現在も数年で独立候補の椅子張り職人が連なっております。

そのため、未経験の若手の椅子張り職人見習いを募集しておりますが、
ここ3年はこのWEBサイトでは、
職人見習い募集での連絡をいただけない状況となっております。

これは、AZUMAだけでなく椅子張り業界全体に言えることで
椅子張り職人のなり手が圧倒的に少ないという現状に直面しております。

椅子張り職人見習いを求めて

AZUMAでは、今年中に3名の椅子張り職人見習いの方を
迎え入れたいと考えております。
そのため、初の試みでしたが、
今年(2016年)4月、8月と広告を出して
椅子張り職人見習いの募集を行ったところ、
2名が椅子張り職人見習としてAZUMAの椅子張り職人の仲間入りしました。

有り難いことに、
椅子張り職人を目指そうという有望な若者と出会うことが出来ました。

その間の6月に長野県の上松技術専門校と
京都府の京都伝統工芸大学校に足を運ばせていただき、
木工科の実習授業を見学させていただきました。
その内、上松技術専門校の先生には、
秋頃に希望の生徒さんを対象に、
「椅子張りの説明会をやってみてはどうか」という
温かいご提案をいただき帰ってきました。

両校木工科の近年の卒業生の卒業製作を拝見させていただくと、
当然、箱物の作品が多いのですが、
中には椅子を製作している生徒さんの作品もありました。

中には、生地や面テープを張り込んだり、
ペーパーコードを編み込んだりして
椅子張り作業を上手に施してある作品もありました。

椅子張りには学校や職業訓練校の課程がありませんので、
AZUMAで出来ることとして生徒さん達のバックアップが出来れば、
椅子張りという職種をもっと知って頂けるのではないかと考える様になりました。

AZUMAに出来ること

両校木工科の学生さんの実習や卒業製作において、
椅子張りを取り入れる学生さんに
椅子張りの技術指導や材料の調達などで是非協力させて頂き、
お力になりたいと考えております。

その中で数年に1人でも椅子張り職人を目指したいという方と出会えれば光栄ですね。

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