vol.49 AZUMA工場在庫革のラインナップが増えサンプル帳が出来ました

AZUMA工場在庫革のオリジナル革を追加しラインナップが増えました

予てより、AZUMAでしか出来ないものもを提供したいと考えておりました。
革の場合、通常、革メーカーのサンプル帳より革をお選びいただくこととなります。
この場合、言い方を変えれば、AZUMA以外の椅子張り職人でも
椅子の張り替えが出来るということになります。

しかしながら、AZUMAのオリジナル革を持つことで
AZUMAのオリジナル革をお気に召していただければ、
AZUMAでないと張り替え加工を行えないということになります。

以前、革の展示会で出会ったシュリンクレザー。
シュリンクとは型押しではなく、革を少し縮めることで
革本来のシワを表現する手法です。

そのため、テンションがかかる箇所はシワが伸びてなくなるため
型押しの革とは違って、シュリンク特有の張り上がりとなります。
基本的にはスムースの革となります。

また、ウレタン塗装で仕上げる際に、
オイルやシリコンなどを調合して、しっとりとした触りを実現しています。

以下の革が新たなラインアップとなった革となります。

セレクトAZUMA在庫革 シュリンクレザー

また、今回のシュリンクレザーを採用するにあたり、
今までのAZUMA工場在庫革とプレミアム工場在庫革の間に
「セレクトAZUMA在庫革」という中間革ランクを設定することとなりました。
それに伴い、今までプレミアム在庫だったエイジングオイルホースレザー
セレクトAZUMA在庫革になり値下げいたしました。
より多くの方々にお選びいただき、椅子達に張り込んでいきたいと考えております。

AZUMA工場在庫革サンプル帳を作成しました

今までは工場在庫革の確認方法は工場にお越し頂いた方には
実物の革を見て触ってお選びいただいておりました。
ご来社以外の場合は気になる椅子の革のオンラインサンプル帳にて
画面上にて革をお選びいただいておりました。

工場在庫革のサンプル帳を作成し、メーカー生地のサンプル帳の様に
皆様に貸し出し用の工場在庫革サンプル帳を貸し出せることとなりました。

これを機に、良質な在庫革をお選びいただけましたら光栄です。

AZUMA工場在庫革できた経緯と想い

工場在庫生地として革を採用したのは10年以上前のことです。
更に言えば、工場在庫生地を活用していたのは親方(井ノ上東一)が
椅子張り職人として独立して前身の東加工所を立ち上げたとき依頼のことです。

当初、工場に余った工場の在庫生地が棚に収まらなくなってきたため、
広告を出していたタウンページやご近所の個人宅のお客様には
工場在庫生地をご利用頂いた場合は生地代を無償で提供しておりました。

作り手である椅子張り職人と使い手であるお客様が
直接打ち合わせさせて頂くと様々な利点が出てきます。
工場在庫生地の場合は以下の様な利点が生まれます。

・作り手:工場在庫生地を椅子に張り込む本来の使い方で減らせる
・使い手:生地代分張り替え費用がかからなくて済む

2000年に「AZUMAの椅子張り替え」のWEBサイトを立ち上げた際にも
上記の意味合いでWEBサイト上に工場在庫生地を掲載して
使い手の皆様に画面上でお選びいただくことで活用しはじめました。

しかしながら、インターネットの勢いはイノ・ウエの想定を軽く超えました。

それは、2004年にWEBサイト経由で日経新聞と読売新聞に
DIYでの椅子の張り替えについての取材を受け、新聞記事になったことです。

DIYでの椅子の張り替え需要を感じ、
DIYでのダイニングチェア座面の張り替え方をWEBサイトに公開しました。
そうすると在庫生地も含めて
「椅子張りの材料を分けて欲しい」
というご要望が増え在庫生地の販売をはじめました。

嬉しい誤算だったのですが、
在庫生地がほとんどなくなってしまい、
選べる在庫生地の種類が少ないことが、
不満要因として上がる様になりました。

AZUMAの選択肢として選択した方向は、
今までは「仕事で余った生地が工場在庫生地」でしたが、
これに加えて、2つ目として
「生地メーカーから格安で椅子生地を購入して工場の在庫生地とする」
ことでした。

更に、工場在庫革に関してはDIY用の販売は控え、
AZUMAにて張り替えを行うお客様のイスにのみ使用しておりましたが、
同様に、在庫革もダイニングチェア4本の座面を同じ革で張ることが出来ない
半端な残り方となってしまい、新たな不満要因となりました。

そこで、作り手にも使い手にも有効な方法として考え実行したのが
AZUMA工場在庫革 C901-C906シリーズでした。

通常、国内では「半裁」と呼ばれ、
牛一頭から、右半分、左半分で2枚取りする革がほとんどですが、
「丸革」と呼ばれる牛一頭から1枚取りする革があります。

作り手目線では、AZUMAでも丸革の加工経験が極めて少なかったため、
AZUMAの椅子張り職人にとって
「丸革」がどういうサイズ感なのか、
どういう形なのか、
「半裁」との革の部位の差があるのか、
など丸革を当たり前に使いたいという想いを込めて
AZUMA工場在庫革C900番台のシリーズとして採用しました。

使い手目線では、半裁と同様に丸革1枚単位での見積もりでは
革代として、例えば、
ダイニングチェア1本分で数本分の革代となる
など、どうしても高額になってしまう状況でしたが、
常にAZUMAに在庫をしているため、
ダイニングチェア座面1本分の革代として6000円(幅広は8000円)
と設定し実際に使用する分の革代をいただくことで
使い手の皆様にも結果、
リーズナブルにご使用いただけることとなりました。

作り手と使い手にとって共に利のあるものこそ良い仕事の流れであると信じています。

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